
今回は、Premiere Proで、YouTube向けの動画を書き出す方法についてご紹介します!
<前提条件>
・動画編集が完了した状態であること
書き出し方法
まず、「ファイル → 書き出し → メディア」の順に選択し、書き出し画面を立ち上げます。


以下のショートカットでも、立ち上がります。
・[Win] : Ctrl + m
・[Mac] : Command + m
形式は「H.264」を選択してください。


プリセットは「YouTube 1080p フルHD」を選択してください。


出力名および出力先は任意で設定してください。


↓


主に使うタブ
書き出し設定において、主に使うタブは、ビデオ、オーディオ、パブリッシュになります。
基本的にこれらは、変更する必要はないです(プリセットを選択した時点で、設定されるため)。
その中でも変更するとしたら、ビデオ・オーディオのビットレート設定になります。
ビデオのビットレート設定
以下のように、ビデオのビットレート設定において、1パス、2パスというのは、エンコード回数を表しています。
2パスの方が画質は良くなりますが、その分書き出しに時間を要します。


↓


ターゲットビットレートは、書き出し後の画質をそこまで求めない場合でしたら、10MbpsでもOKです。


オーディオのビットレート設定
以下のように、ビットレートを選択することで音質を変更できます。
一般的に、192〜320が使用されます。


ビットレートに共通する設定
ビデオビットレートとオーディオビットレートに共通していることは、「元動画の品質以上の設定をしても、意味がない」という点です。
そのため、同等レベルのビットレート設定をオススメします。
パブリッシュ設定
YouTubeという項目にチェックマークを入れ、諸々の設定をした上で書き出すと、書き出し完了と同時に、自動的にYouTubeへアップロードしてくれます。


↓


設定時の注意点として、公開設定は基本的に「非公開」をオススメします。
理由は、「公開」とすると、YouTube側でのエンコードが完了する前に公開(≒画質設定が良くない状態で公開)されるためです。
そのため、ここでは「非公開」とし、YouTube側でのエンコード完了後に、公開するという流れをオススメします。


いざ、書き出し
諸々の設定が完了し、「書き出し」をクリックすると、書き出しが開始します。


↓


書き出し中に、作業したい場合
上記のように「書き出し」をクリックした場合、書き出し中は、Premiere Proの作業は行うことができません。
もし、書き出し中でも作業したい場合は、Premiere Proではなく、Media Encoderというソフト(Premiere Proと同時にインストールされています)で書き出します。
以下、その手順です。
まず、Premiere Pro上で「キュー」をクリックします。


↓
すると、Media Encoderが立ち上がります。


↓
右上の▶︎マークをクリックすると、書き出しが開始します。


このように書き出しを実行した場合、書き出し中でもPremiere Proで作業ができます。



補足として、このMedia Encoderを用いた方法を実践する場合、ある程度スペックの高いPCが求められます!
スペック不足の場合、Premiere Proでの作業が重くなりますのでご注意を!
一つのシーケンス内で動画分けをする
例えば、長時間の動画でパートを分けて動画化したい場合は、以下のように、インとアウトを設定すればOKです。
まず、動画の開始位置に再生バーを移動させ、タイムラインのタイムコードあたりを右クリックし、「インをマーク」を選択します。


↓


↓
次に、動画の終了位置に再生バーを移動させ、同様に右クリックし、「アウトをマーク」を選択します。


↓
すると、以下のように、動画化される部分は灰色に表示されます。


そして、書き出し画面を開くと、以下のように、動画化される部分は青色に表示されます。


書き出し設定のプリセット
自分でカスタムした書き出し設定は、プリセット化することができます。
「プリセットを保存」をクリックし、任意の名前を入力した後に、「OK」をクリックすれば完了です。


↓


↓





お疲れさまでした!
よく使う書き出し設定は、プリセット化しておくと作業効率もupします!
また、書き出し時間をなるべく短縮したい方は、今よりもスペックの高いPCの購入もアリです!
次回は、YouTubeへのアップロードのやり方や、動画データの共有方法などをご紹介します!