
今回は、Premiere Proのレガシータイトルというツールを用いた、
テロップ作成方法についてご紹介します!
<前提条件>
・シーケンスの作成が完了していること
・動画素材が読み込まれていること
レガシータイトルの作り方
画面立ち上げ
まず、「ファイル → 新規 → レガシータイトル」の順に選択します。
シーケンスと同じ幅・高さであることを確認した後、任意の名前を設定し「OK」をクリックします。


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すると、レガシータイトルの作成画面が立ち上がります。


お好みで、画面内の配置を変更してもOKです。


テキスト入力
「横書き文字ツール」を選択し、画面をクリックすると入力できます。


レガシータイトルの良いところは、あらかじめ用意したデザインテンプレートを、ワンクリックで反映できる点です。


レガシータイトルプロパティ(基本的な機能)
レガシータイトルプロパティ内の基本的な機能を、いくつかご紹介します。
位置
X軸、Y軸の数値を変更すると、テロップの位置が変わります。


幅
テロップを左右に伸び縮みさせることができます。


高さ
テロップを上下に伸び縮みさせることができます。


回転
テロップを回転させることができます。


フォント関連
フォントに関連した設定項目は、以下になります。
・フォントファミリー :フォントの種類
・フォントスタイル :フォントの太さ
・フォントサイズ :フォントの大きさ


その他(一部)
その他、以下のような設定項目もあります。
・縦横比 :テロップの幅(1文字単位もOK)
・行間 :テロップの行間隔
・カーニング :テロップの文字間隔


レガシータイトルプロパティ(塗り)
レガシータイトルプロパティ内で1番使うであろう、塗りの機能についてご紹介します。
グラデーション
「塗りの種類」の中には色々とありますが、ここでは線形グラデーションを選択します。
そして、デザインテンプレートから任意のグラデーションを選択します。


色の変更方法としては、以下の手順でカラーピッカーを立ち上げ、色を選択すればOKです。


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グラデーションの配色については、ググるといい感じのものがたくさん出てくるので、気になる方は調べてみてください!
また、ご自身で色々試してみて、オリジナルのデザインを作成するのも、もちろんアリです!
次に、レガシータイトルの中で便利な機能である、光沢とテクスチャをご紹介します!
光沢
先程、グラデーションをつける方法をご紹介しましたが、光沢を用いると簡単につけることができます。
まず、光沢にチェックマークを入れます。


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サイズの数値を変更すると、光沢のあるテロップが作成できます。


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また、角度の数値を変更すると、光沢に角度をつけることができます。


テクスチャ
テクスチャを用いると、テキストにが画像素材を読み込ませることができます。
まず、テクスチャにチェックマークを入れます。


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そして、以下のように画像を選択すればOKです。


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このように手軽に凝ったテロップを作れる点は、レガシータイトルの良いところですね!
レガシータイトルの作り方の最後として、ストロークと影の使い方についてご紹介します!
ストローク
今回は、外側のストロークをつけます。
まず、ストローク(外側)の「追加」をクリックします。


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種類を「エッジ」にし、サイズを変更すると以下のようにストロークがつきます。


違うパターンとして、種類を「奥行き」に変更すると、奥行きのあるストロークがつきます。


また、角度を変更することも可能です。


さらに、ストロークにもグラデーションをつけることができます。


影
影にチェックマークを入れ、以下の項目を任意で設定することで、影をつけることができます。
・不透明度 :影の濃さ
・角度 :影の角度
・距離 :テキストからの距離
・サイズ :影の大きさ
・スプレッド:影のぼやけ具合


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作成したデザインをテンプレ化する方法
レガシータイトルスタイルの空いている部分で右クリックし、「新規スタイル」を選択します。


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任意の名前を設定し、「OK」をクリックします。


テンプレの便利な活用法
テンプレの便利な活用法として、「フォントを固定したまま、デザインだけを変える方法」をご紹介します。
まず、フォントを決めます。


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そして、使用したいデザインを、Windowsの場合は[Alt]キー(Macの場合は、[Option]キー)を押しながらクリックすると、
フォントは変わらず、デザインだけを変更できます。





レガシータイトルが作成できたので、
次はタイムラインに読み込みこませ、色々と操作してみましょう!
タイムラインへの読み込み
作成したレガシータイトルは一つの素材として、プロジェクトパネルに保存されています。
素材を選択し、タイムラインへドラッグ&ドロップすることで、読み込むことができます。


テロップの位置の変更など、読み込ませた後にレガシータイトルを編集したい場合は、素材をダブルクリックし、レガシータイトルの画面を立ち上げて編集すればOKです。


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位置変更の別の方法として、エフェクトコントロールパネル内の「位置」の数値を変更するというアプローチもあります。


レガシータイトルの複製方法
まず、レガシータイトルの特徴として、素材をカットしてもコピーが作成されません(一つの素材のまま)。
そのためコピーする場合は、コピー元の素材を選択し、Windowsの場合は[Alt]キー(Macの場合は、[Option]キー)を押しながら、空きスペースにドラッグ&ドロップします。


これを応用し、元素材をあらかじめカットした上で上記のコピー方法を適用すると、カットされた数のコピーが作成されます。





ここに関しては、別記事で詳しく紹介していますので、
気になる方はチェックしてくださいませ!
レガシータイトルを使う上で
レガシータイトルは現状、開発がストップしている状態であり、色々とバグが残ったままとなっています。
例として、
・レガシータイトル画面の立ち上げ直後のレイアウトが、いつも崩れたまま
・After Effectsにタイトルツールを送れない
などが挙げられます。
また作成上の注意点として、やり過ぎなデザインは避けましょう。
機能が豊富にあるレガシータイトルですが、オリジナリティを求めすぎた結果、リスナーさんにとって見づらいデザインになると本末転倒ですので、ほどほどにしましょう。



お疲れさまでした!
次回は、画像・動画素材の貼り付け方法、位置・大きさの調整方法についてご紹介します!